ジャンの箱ギャラリー 
Galerie de la boîte de Jean Pierre Tenshin

MOVIE 01

One Day Eterniday ~ 永遠の特別な一日

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【 作品解説 】


One Day Eterniday  ワンデイエターニデイ ~ 永遠の特別な一日 ~

本作品は1903年アメリカで生まれた箱の芸術家ジョゼフ・コーネルに捧げられています。「永遠とはかなさ」をテーマにクリスマスイブの日に起きた架空の出来事を描いた人形アニメーションです。
1992年~2005年と13年の製作期間をかけて完成させた執念の一作です。

撮影は16ミリフィルム、デジタル編集  上映時間:11分30
原案 脚本・アニメーション・人形・美術・撮影・編集・監督 :ジャン ピエール テンシン
音楽・効果 : 夏秋洋介 (夏秋尚文・望月洋介)
アシスタント : かとう ひろみ


05年「TBS DigiCon6+1Award」審査員小島淳二賞受賞 
* 06年「第28回東京ビデオフェスティバル」佳作入賞

Box constructions,Objects,Collage works that began to be produced in 1992.
Jean's made Globe joint dolls and Animal forming,it was produced for the movie.
All handmade one by one such as clothes, shoes, and hats, musical instrument and more.
13 years are spent, and the virgin Stop motion animation movie work of the deep attachment completed alone. Only, music, and the effect sound are 30 seconds of 11 minutes.
Director , Realisasation , Animation , Puppets , Camera , Decors , Edit :Jean Pierre Tenshin

One Day Eterniday

【 あらすじ 】

薄暗いアトリエで箱を作る男がひとり。 

彼の作る箱にはさまざまな小物が使われている。貝殻、コルク球、陶製のパイプ、鎖などから、天体 図、切手、コーディアル・グラス、等々買い集めたものや昆虫や木の実などの拾ってきたものまで。 それらのものたちは仕事の合間、街をふらつき歩いた際に手に入れてきた物たち。 

One Day Eterniday

その日も馴染みのがらくた屋に立ち寄ると、みすぼらしい番犬が錆釘をくわえ男に手渡す。  男は年老いた店主に誘われるまま、奇妙な機械についたのぞき窓を覗く。 


男がさびた釘を穴の中に入れるとゼンマイ仕掛けの機械が動き出し、映画のフィルムが流れ出す。機械が止まって老人が水道の蛇口をひねると中からはフィルムが流れ、最後に白いボールが出てく
る。  老人から受け取ったボールをアトリエに持って帰ると、男のその日の「たからもの」として小箱にしまい込む。

One Day Eterniday

夜、男は夢を見ていた。夢の中では家族との懐かしい日々が思いかえされる。 白いボールは別れた娘との思い出の品であったことを思い出す。 

男の抱える贖罪と救済の意識のあらわれであろうか、次々にあふれだすように現れては消えるシュー ルな場面の連続に居たたまれなくなったその時、奇跡が起きる。 


箱の中の白いボールが突然動きだし、少女に変身したのである。 そして少女は白いボールをおともに男の作った箱の中で旅をする。 

One Day Eterniday

夢の中で起きたことなのか・・・男は少女とお茶を飲みお菓子を食べることもできた。  少女は別れた彼の娘なのか、それともクリスマスの日にやってきた天使だったのか。  ひとときの温かな時間につつまれて男は教会の大聖堂で宙に浮かんでいく。 

そして少女も役割を終えたかのようにキャンドルが並ぶ祭壇に横たわり目を閉じる。 

最後は、降りしきる雪が、誰もいない庭のベンチに静かに降り積もる。

テスト撮影の写真

2002年ごろ (本編では使われなかったシーン)
妻の存在
街角のバンドマン
男がチェロを弾く
老人と犬

テスト撮影の写真

2002年ごろ (本編では使われなかったシーン)
男は眼帯をしている初期の設定

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