ジャンの箱ギャラリー 
Galerie de la boîte de Jean Pierre Tenshin

BOXアート 2025

2025 個展 Requiem Playground ~ 80年目の巡礼 ~

アンネ・フランクへの鎮魂と、未来への祈りを込めたインスタレーションを展示します。
会期 2025年11月22日~12月7日
会場 現代美術製作所 (京都市上京区挽木町518)

Requiem Playground の展示プラン
私が1999年のクリスマスに訪れたヨーロッパひとり旅の思い出をベースにしたものとしたい。
それは妻子と離別した作家の傷心の旅であり、同時に巡礼の旅でもあった。
その旅はアンネフランクの足跡を辿る小川洋子さんのノンフィクション「アンネ・フランクの記憶」をレファレンスしながら、雪に閉ざされたアウシュビッツ、オシフェンチウム、鉄道の車窓から見える景色、最後にアムステルダムの隠れ家ヘと逆周りの道順となった。
旅は、過去の自分と人類の過ちに対する鎮魂の祈りが付きまとう。
同テーマでは、2007年に『12の断片 ~ 千年紀末の巡礼より』 として銀座ギャルリー志門で個展を開催した。
2025年11月京都の現代美術製作所における展覧会では
2007年から18年後の作家自身の想いと世界情勢を考える機会となるだろう。
写真、動画、ボックスアート、書、画、オブジェ、鉄道模型、ドールハウスなど童心をそそるオブジェも交えつつ、さまざまなマテリアルを使った展示を計画。
現代美術製作所の空間に、アンネ・フランクの記憶を辿る、ささやかな「80年目の巡礼」の旅路を描き出します。
DM
DM
ご案内
展示イメージ

2025 個展 Requiem Playground ~ 80年目の巡礼 ~

12の詩篇

1.2007年3月。 僕には娘がいる。

2.彼女とはちいさなころに別れたきり12年会っていない。

3.その娘もこの春から高校生になるという。

4.何年か前、誕生日に「アンネの日記」をプレゼントした。

5.アンネ・フランクが死んだのは16歳の誕生日を目前にした 1945年の3月ごろ。

6.もし、アンネが今生きていれば77歳。 僕の母親と同じくらいの年齢だ。

7.そして、僕の娘は今年16歳になる。そうアンネが手に入れられなかった年だ。

8.西暦2000年のクリスマス。 僕はヨーロッパを旅していた。

9.旅の目的は、ポーランドにある強制収容所とオランダのアンネたちの隠れ家を訪ねる事。

10.「なぜここに来たのか?」と行く先々で人々は僕に問う。今ならこう答えるだろう。

11. 私はあの時、とにかくひとりぼっちで、誰も知らない静かな場所にいたかったのだ。

12. そして、今思う。私には娘がいてくれてよかった。
       私は祈る。これからも、どうか元気で幸せでいてくださいと。
12の詩篇 01.02
12の詩篇 03.04
12の詩篇 05.07
12の詩篇 08.09

2025 個展 Requiem Playground ~ 80年目の巡礼 ~

Part I – March 2007
1. March 2007. I have a daughter.
 
2. She was just a little girl when we last met 12 years ago.
 
3. She will become a high-school student this spring.
 
4. Some years ago, I sent her The Diary of Anne Frank for her birthday.
 
5. Anne Frank died in March 1945, just before her 16th birthday.
 
6. If Anne were alive today, she would be 77—about the same age as my mother.
 
7. And my daughter will be sixteen this year. The age Anne never reached.
 
8. Christmas in 2000, I was travelling through Europe.
 
9. The purpose of the trip was to visit the concentration camp in Poland and Anne’s 
hiding place in Holland.
 
10. People kept asking me, “Why did you come here?”
 
11. I couldn’t find the right answer, but the 12-day journey came to an end.
 
12. What I feel now is this: I hope my daughter can live a long life—for Anne’s sake too.


12の詩篇 06
12の詩篇 10
12の詩篇 11
12の詩篇 12

2025 個展 Requiem Playground ~ 80年目の巡礼 ~


12の詩篇 2025
1.   2025年。 私の娘は 34歳になった。(1991年生まれ)
2. 私はことし彼女に会いに行った。 5歳で別れたきり29年ぶりの再会である。
3. 待ち合わせのカフェに来た娘は、美しい大人の女性になっていた。
4. 何もしてあげられなかったことをお詫びし、ささやかなプレゼントを手渡した。
5. 私は現在、妻と暮らしていることをうちあけた。
6. 私の母、あなたのおばあちゃんがこの世にいないことも伝えた。
7. 娘はこの春 結婚し、お母さんも近所で暮らし仲良くしていることを聞きうれしかった。
8. そうして、私はあの2000年のヨーロッパの旅を思いおこす。
9.  ポーランドにある強制収容所とオランダのアンネたちの隠れ家を訪ねた冬のことを。
10.「なぜここに来たのか?」と行く先々で人々は僕に問う。今ならこう答えるだろう。
11. 私はあの時、とにかくひとりぼっちで、誰も知らない静かな場所にいたかったのだ。
12. そして、今思う。私には娘がいてくれてよかった。
       私は祈る。これからも、どうか元気で幸せでいてくださいと。


Part II – September 2025
 
1.  My daughter is now 34 years old. (Born in 1991)
2.  This year, I went to see her. It was our first reunion in 29 years—since we parted when she was five. 
3.  She walked into the café where we had agreed to meet, a beautiful grown woman. 
4.  I apologized for all I could not give her, and handed her a small gift. 
5.  I told her that I now live with my wife. 
6.  I also shared that my mother—her grandmother—is no longer in this world. 
7.  She told me she got married this spring, and that her mother lives nearby and they get along well. 
     I was truly glad to hear that. 
8.  And then, my thoughts drifted back to that journey through Europe in the year 2000. 
9.  That winter, I visited the concentration camp in Poland and Anne’s hiding place in the Netherlands.  
10. “Why did you come here?” people asked me again and again. 
11.  If I were asked now, I would say this: Back then, I was utterly alone. 
      I just wanted to be somewhere quiet, where no one knew me.  
12.  And now, I think—how grateful I am to have a daughter.
      I pray: may she continue to live in good health and happiness, from this day forward.

2025 個展 Requiem Playground ~ 80年目の巡礼 ~

アンネ・フランクへの鎮魂と、未来への祈りを込めたインスタレーションを展示
会期 2025年11月22日~12月7日
会場 現代美術製作所 (京都市上京区挽木町518)

ポーランドのホテル
ポーランドのホテル

Requiem Playground ~ 80年目の巡礼 ~ Annex version

『QUλSI -曖昧なものたちの肖像-』
2025年11月22日(土)ー12月7日(日)
大本山妙蓮寺で現代美術のグループ展にて発表

・・・・作品の解説・・・・・

2000年のクリスマス
私は小川洋子さんの著書「アンネフランクの記憶」を辿る旅に出ました。
2007年、旅の中でふれた光景や出会った景色を
もとに詩を書き、写真や映像とともに東京のギャラリーで作品展示をしました。
それは娘とアンネを結ぶ糸のようなものでした。
2025年、私は京都での個展を前に
5才で別れたきりの娘と再会しました。
29年ぶりに訪れた静かなひとときでした。
次の展覧会では、娘とアンネを結ぶ糸を もう一度綴ってみようと思ったのです。
世界各地では、今日も戦争が続いています。 アンネフランクが亡くなって80年、
私も60才をすぎ アンネの父オットーのことを時々考えるようになりました。
そして、娘のために父親がのこせる言葉を
書き記してみようと、その後の12の詩篇”を作りました
2025年11月、小さなアッチ箱の中に閉じ込めた
2つのフォトポエムが出来あがりました。
手のひらにそっと灯をともすように、ひとり静かにひらいて、
アンネフランクとあなたの大切なひと のことに思いをはせてください。
なお、今回の展示作品は2会場に分れています 
メインとなる現代美術製作所と第2会場 大本山妙蓮寺にあります。(歩いて5分)
 両会場を巡って、25年後の父と子の
"再会の物語”に出会っていただけましたら幸せです。
 2025年11月 Jean
12の詩篇 2025
12の詩篇 2025
12の詩篇 2025
12の詩篇 2025

If I must die もし私が死なねばならぬなら

『 QUλSI クアジ -曖昧なものたちの肖像- 』グループ展
大本山妙蓮寺  
2025/11/22~12/7

『 Switch 』3人展

Gallery MIRAI blanc(ミライブラン)

2025/8/23〜31

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

タイトル|Title   もし私が死なねばならぬなら

If I must die

素材・技法|Material

木製ケース、ガラス、水槽、石膏、陶製オブジェ、モルタル、プリント(天体図)、凧、他 Mixed media

 

サイズ|Size H 400 × W 600 × D 250 mm

 

制作意図

透明なガラスケースの中に収められたもうひとつのガラス水槽は、ひび割れによって脆さと緊張感を帯びている。石膏の台座に立つエンジェル像は、まるで息を吹きかけるように前を見つめ、その背後には夜空を覆う天体図が広がる。

床には海のように塗られた青いモルタル、その上に置かれた二つの鳥の卵の殻は、惑星や生命の儚さを示唆する。ひび割れたガラスの隙間からは、小さな白い凧が空に浮かび、爆撃で父を失った子どもへの祈りと希望を象徴している。

本作は、ガザ地区で続く爆撃の報道を目にした作家が、一刻も早く戦争が終わることを願い制作した。

Refaat Alareer : 1979 - 2023

If I must die,

you must live

to tell my story

to sell my things

to buy a piece of cloth

and some strings,

(make it white with a long tail)

so that a child, somewhere in Gaza

while looking heaven in the eye

awaiting his dad who left in a blaze–

and bid no one farewell

not even to his flesh

not even to himself–

sees the kite, my kite you made, flying up above

and thinks for a moment an angel is there

bringing back love

If I must die

let it bring hope

let it be a tale

If I must die
If I must die (部分)
If I must die (部分)
If I must die(部分)

お問い合わせはこちら

PAGE TOP